ジョギングクエスト

50代になってジョギングを始めるブログです

プロローグ 〜そしてジョギングへ

 

 

とうとうジョギングを始めなくてはならなくなった。

 

理由は、40代最後の健康診断でひっかかったから。

 

おじさんの中に石を投げたら糖尿病予備軍に当たるくらいのあるある。噛んでたスルメを見せられるくらいの探検隊。

 

血液検査は「糖代謝」「脂質代謝」「尿酸代謝」がいずれも危険区域。保健師さんから「糖尿病予備軍」のお墨付きまでいただいたステータス画面はレッド寸前のオレンジ。

 

原因はもちろん、食べ過ぎ。飲み過ぎ。太り過ぎ。だ。

 

そんなこんなで「2ヶ月後の再検査までに血液ステータスの改善」という緊急クエストを受注してしまったわけです。

 

このクエストをクリアするのに一番よいとされるのが「ダイエット」だ。

 

私の飲み友達である無頼派な諸先輩方々なら「おいは20年ずっーと予備軍ばい、ワハハハ!」と酒のツマミにしてしまう話ではあるんですが…

保健師さんからの警告を無視できるほど、自分の体について無頓着でもない、気弱で陰キャな私なので、気は乗らないがやるしかないわけです。本気のダイエットを!

 


まぁ50年も生きていれば、ダイエットの経験は1度や2度ではありません。

ただ、これまでダイエットが成功した実績はほぼ皆無。今にして思えば、基本楽して痩せるタイプのダイエット方法を選んばかりいたので当たり前ではあります。


しかし「ジョギングをすれば100%痩せる」ということだけはわかっていた。


なぜなら若い頃にジョギングで痩せた経験があるから。唯一の実績。走れば痩せる。エビデンス自分。

 

冒頭に「とうとうジョギングを始めなくてはならなくなった。」と切り出したのは、ジョギングが痩せるとわかっていたからだ。

 

「本気で痩せるなら、走るしかないな…」とリアルも気持ちも重い腰を上げることにしました。

 

 

 

 

 

 

おおハイボール大濠!走れないとはなにごとだ!

 

しかし、いざ走ろうとしてみると、築50年のカラダは想像以上にボロボロでした。

 

なんと走れないのである。匠もビックリ。王様も辛辣。

 

しかも!しかも!速く走っているわけではないのに。だ。

ゆっくり走っても50mも走れない。

 

走り出すとすぐに着地の衝動で、脚が悲鳴をあげ、息が苦しくなるよ。恥ずかしい大人の大声ダイヤモンド

意識だけは前に進んでいるつもりなのに脚や体がぜんぜんついてこない…この攻撃は、ゴールドエクスペリエンスッ!!一応周りを見まわしてみたが、ジョルノ・ジョバーナはやっぱりいない。

 

走れない、には、さすがに自分でも驚く。てか引く。

 

学生時代から長距離走は苦手で嫌いなので、もちろんいきなり長い距離(例えば2kmとか?)を走れないことはわかっていた。

が、苦手というだけで長距離も走れてはいた。あの頃は。

 

まさか50mすら走れないなんて・・・。

 


実は2〜3年前まではスポーツジムに通っていて、ランニングマシンでは割と走れていた。なのでロードでもそこそこ走れるかなとあまーく考えていたのである。

 

ちなみにいろいろと勉強した今ならわかるのですが、ロードでは「地面着地の反作用」と「脚力による蹴り出し」を、前へ進む力に変えて走っていて、ロードで走るためには「筋肉活動協調性」が必要だ。

ランニングマシンは、地面(ベルト)が動いているので、この「筋肉活動協調性」が節約でき、ロードよりもラクに走ることができていた、というわけ。

 

つまり、私の「脚力」「筋力」の衰えがやばすぎるのである。

 

加えて「体重、重すぎ」問題。

 

1歩走るごとに、お腹や胸、太もも、ふくらはぎの揺れが半端ない。こんな重い負荷(脂肪)を抱えて走るなんて、亀の甲羅を背負って走る往年のあの修行そのものじゃあないか。50m走れないのも無理からぬ話である。

 

そういったわけでその日は50mくらい走って、500mくらい歩く。を繰り返すことになる。

そう。驚いたことに50m走ったあと、走れるまで回復するのに徒歩500mもかかるのだ。脂肪のデバフ効果半端ない。

 

初日は4kmを1時間くらいかけて走った…いや、歩いた。

 

そして歩きながら考えた。これはやばいぞと。

 

健康診断や再検査の前に、人として当たり前に実行できるコマンドだと疑ってもいなかった「走る」が選択もできない。

 

このままでは信号が点滅しても「走る」という選択できない人になるのだ。配達中いつも元気に小走している配送ドライバーに転職もできない。

もし、いま日本が北斗の拳のような荒廃した世紀末になったら、私は1日も生き延びることができないだろう。ヒャハーなモヒカンヘアーの悪党から走って逃げることもできないからだ!(個人の感想です)

 

もはや人としての存在意義が危機的状況であることを突きつけられたのだ。


ダイエットでイヤイヤ走り始めた私だったが、このときに頭の中でパラダイムシフト(発想の転換が発動した。


僕が一番、僕のカラダをうまく使えるんだ!…あ、古い?えーっと…逃げちゃだめだ逃げちゃだ…あれ、これも古い?え?うそ?

 

ええーい!とりあえず、なんでもいいから50歳からでも、失われし「走る」コマンドを取り戻せることを証明するのだ!

 

そんなこんなでジョギングLv0の私が冒険に旅立ちます。

 

「ジョギングクエスト」START

 

 

 

つづきの結果報告はこちら↓

joggingquest.hatenablog.com